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< 産科勤務医が減る理由を掘り下げて(4) | メイン | 産婦人科の、裏話。 >
2006.11.04 22:32 |  仕事 / 職場  |  なな  | 推薦数 : 6

スタッフに感謝。

うちの病院の看護師さん・助産師さんたちは、いけています。

 

看護師さんたち。

あんまりナース・ステーションにいません。

一体どこに行っちゃったんだろう、と不慣れな頃は探し回ったのですが、

患者さんたちのベッドサイドに行くと、まず見つかります。

丁寧に清拭していたり、時間をかけて足腰のマッサージをしていたり、

話し込んでいたりするのです。

さらに、勤務交代の時間になって引継ぎが終わると、

その丁寧な看護の内容をつぶさにカルテに記載するので、

みんななかなか帰りません。

一生懸命働けば働くほど大変になるのに、一生懸命働いています。

誰か一人、私のお嫁さんになってくれ(笑)。

 

助産師さんたち。

ずっと切迫早産で入院していた妊婦さんが、臨月に入って無事お産されました。

切迫早産は、ただ「お腹がはる」 というだけで基本的には健康な若い女性が

長期の入院安静をせざるを得ないものですので、

ご本人にとっては、大変なストレスだったと思います。

元気な赤ちゃんを抱いて退院するその日、私のところにあいさつに来てくれました。

笑顔でお礼を言ってくれていたところへ担当助産師がくると、

産婦さんは途端に目をうるませました。

感極まって、涙したのでしょう。

助産師が、如何に産婦さんをしっかりと支えていたかが伝わってくる、

心温まるエピソードでした。

 

このような職場は、往々にしてトップが優れているものです。

うちの師長。

不妊治療に通っている、とても手のかかる患者さんがいます。

元々デリケートな上、数回の流産を含む非常に辛い体験をされている方で、

メンタル・ケアに充分な時間を割く必要のある方です。

外来に来ると、毎回30分、1時間と話し込んで行かれます。

大学病院でこの患者さんを診ていた時のこと。

師長に渋い顔で

「なな先生、あの人、うちでお産するの?」 と聞かれました。

「多分うちでは産まないと思いますけれど」 と返事をすると、

大学病院の師長は、「そう、よかった」と、晴れ晴れとした笑顔を浮かべました。

手がかかるから看れないということでしょう。

一方、うちの師長は

「なな先生、あの人、うちで産んでくれるかな?」

「多分そうすると思いますけれど、どうしてですか?」

「だって、うちでなら看れるでしょう」

です。

 

ちなみに、ope室の師長もいけてます。

結果として赤ちゃんを救えなかった超緊急帝王切開の後、

ope室の床にへたり込んだ私の頭を、そっとなでてくれるような人です。

 

 

この好環境を思うと、まだまだ頑張れそうです。

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看護師確保.非常勤柔軟
3/31医師感謝デーを紹介しましたが、今週は看護の週ということで日替わりで技師、末梢グループ、神経グループ、フェローと昼食を皆の分オーダーします。中華、イタリアン、バーベキュー、ピザ、メキシカンの順に... [続きを読む]
posted from マイアミの青い空 2007.05.10 12:10

コメント

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医療は、当たり前ですが、医師だけでは、出来ませんね。医師がちゃんとそれなりの仕事が出来る為には、周りのスタッフの協力が必要です。なな先生は、それに恵まれていて、幸せですね。今いる私の田舎の病院のナース達も、極めて優秀です。外来と手術場のスタッフが同じなんです。外来では、夜も、救急を積極的にしています。ナースの入れ替わりも余りありません。点滴、皆、凄く上手です(私は、殆ど、していません)。患者さんにも医師にも、とても優しいです。勉強熱心ですし、レベルも高いです。笑顔が絶えなく、毎日、それなりに楽しいです。私が来て、しばらくして、漢方の資料を借りに来て、私が何も言わないのに、ナース同士での勉強会で、五苓散と黄連解毒湯の勉強をしていました。今は、月に1回、私がナースを集めて、30分間程のスライドで講義をしていますが。
written by masa / 2006.11.05 09:49
 素敵な職場・・・チームですね。
私もそちらで診てもらいたいな。
素敵って連鎖しますよね。
お互いを高め合える・・・その波がどんどん大きくなって
こちらまで届きますように。・。・。・
written by ぴょん / 2006.11.05 21:28
なな先生こんばんは。
うちの子供たちは二人とも同じ病院で産まれましたが、師長さんは一人目のとき推定で(お聞きしたことないので^_^;)80歳は越えているような方でした。
名ばかりでなく第一線で動いてらっしゃって、おっぱいマッサージや沐浴指導では大変お世話になったんです。
3年半後の二人目を産んだときも現役でバリバリだったので本当にびっくりしたとともにまたお会いすることができて嬉しかったなぁ(^^)
なな先生のスタッフも先生の「元気の源」なんですね。
今日もお仕事頑張ってくださーい(^o^)丿
written by mizuho / 2006.11.06 02:32
masa先生が職場でスタッフたちに頼りにされている様子が
よくわかる、いいお話ですね。
看護師さんの入れ替わりがないのは、リスクマネージメントという観点から考えても
本来理想的なことだと思います。
先生が倒れたら、看護師さんたちが悲しみますよ~きっと(^^)
written by なな / 2006.11.06 06:30
>素敵って連鎖しますよね。

ぴょん先生、その通りですね。
うちのマザークラスは、妊婦さんも助産師も医師も、
みんな靴をぬいで小さな部屋に入って、輪になっておしゃべりするんです。
とても心和む時間ですが、なんだか我々が妊婦さんに
癒してもらっているような感覚になります(笑)
ぴょん先生のもとにも、お届けします♪
written by なな / 2006.11.06 06:36
mizuhoさん、おはようございます(^^)丿

80過ぎの、助産師さんですか。素敵っ!
私もそのくらいのお年の方にお会いしたことはありますが、
何だか神業を見ているようでした。
女性として、憧れます。
written by なな / 2006.11.06 06:41
スタッフに恵まれていること。。。
これって大きな心の支えになりますよね。
ヒトの力ってとりわけ、大きいですから♪
なな先生の周囲のスタッフさんたちが
いいひとばかりで、安心ですねw
written by 来夢 / 2006.11.06 14:44
素敵なチームですね!
そういう関係こそ、チームと呼ぶにふさわしいものなんでしょう。
なな先生と働いている看護師さん、助産師さんがうらやましいです!
いいなぁ、きっと本当に、素敵な職場なんでしょう・・・。
そして師長さんの言葉も素敵すぎます!
そんな師長さんのもとで働いてみたいです(>_<)

・・・決していいことばかりではない仕事でも、
こういったことに報われる、癒されることってありますね。
チームって、いいものです・・・。
written by piro / 2006.11.06 16:12
来夢さん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
恵まれたものには。報いないと、ですね(笑)
written by なな / 2006.11.09 22:19
piroさん、こんばんは。
いいでしょ、うちの師長?
あのスタッフたちは、数少ない私の宝ものの、ひとつです。
written by なな / 2006.11.09 22:21

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