いろいろと私たちなりに調べたのですが、なにせ素人のにわか解説なので、間違いがあったらご指摘いただきたいと思います。

昔の野菜。野菜臭い野菜が、固定種・原種・在来種

昔からその土地に根ざした野菜の種のことです。
有名なところでは、誰もが知っている「賀茂なす」。
私が住んでいる東京練馬の「練馬ダイコン」。(今作っているのだろうか?畑はどこにもないけど・・・)
長い年月をかけて、その土地の風土の中で、永年伝承されてきた栽培方法で農家が育ててきた野菜たちなんですね。
もちろん種は自家種です。自分たちで来年の分をとります。
旬の野菜というわけです。
在来種などとも呼ばれています。

そんなにいい野菜なのに消えていく

固定種・原種の野菜栽培は手間がかかるのと、出荷が一定しない(旬のみですから)、形が不格好であまり売れない(有名なブランドものは別)、農業人の高齢化問題、など、前途多難なのです。
当然、出荷量はあまり多くないのでスーパーには出ない。あっても高額(笑)
となりの畑でF1品種の作物がどんどん成長して大きな実をつけていて、自分の畑では成長がまばら。で、農協の買い入れでも大きな差が出る。(とにかく見栄えが優先されていますから)
それでも、固定種・原種を作り続けていくことができますか?
さらに「F1品種」の章で、ほんとうの固定種・原種を育てていくには、半径2K圏内に他の同品種が栽培されていないことが条件と書きました。
となりの畑で、同じ品種のF1種を栽培していると、風や虫たちでF1種と固定種が交配してしまうんです・・・。
・・・そうして固定種・原種の種がなくなっていくのだろうか・・・
有機農法にピッタリ合うのは、もともと有機農法で栽培していた、固定種・原種なのです。
・・・次の世代に残す種は、バイオテクノロジーで改良された不自然な種しかなくなってしまうのだろうか・・・
そして農薬漬けの野菜しか残らなくなって、地球の生態系、人の体も崩れていくのでしょうか。

種を守る人々

います、います。少数ですが、固定種・原種の種を守る人々がいます。
水面下では、種を守ろうという運動が起きているんです。
このサイトも一応そうなんです(笑)
推薦サイトは、「野口種苗研究所」のサイト。
http://www.saitama-j.or.jp/~tanet/
ずいぶんと参考にさせてもらいました。
このサイトの「タネの話あれこれ⇒交配種(一代雑種)と固定種」のページに「みやま小カブ」のことが書かれています。これはとても参考になるかと思います。
また「F1品種」のキーワードで検索してみて下さい。
有機野菜の販売会社のサイトがみつかるはずです。
がんばっている農業人の話が紹介されていますよ。
がんばれ、ニッポン! じゃない。がんばれ、農業人!
生存をかけた静かなる戦いが行われているのです。

私たちができること

遺伝子組み替えや農薬問題も悩ましいことなんですが、その問題の影に隠れて知らないところでは別の問題が持ち上がっていたんですね。
「固定種・原種・在来種の種を守る」ということは、それらの根源となる問題でした。
野菜の品種にこだわれ!とか、もっと固定種の有機野菜を買おう!というのも一つの運動。
ただし、お金がかかります(笑)
不況の世の中、少しでも安いものを買いたい、家計を少しで切りつめたい、というのがホンネだと思います。
私の家でも、そうです(笑)
毎日の食卓に、固定種の有機野菜を並べるのは、かなりの負担と感じます。

そこで!自宅で野菜を「一鉢」育ててみませんか?
必ず、固定種の種から育てるようにね(^-^)
これだったら気軽に、はじめられるんじゃない?
そんなんでいいんかー!なんの関係があるんだー!って怒らないで。
やってみましょうよ。少しのお金ですみますしね。
種を探すのに苦労しそうですが、野口種苗研究所では通販も扱っているみたいですよ。
ちなみに、種を買うときに、「固定種の種を下さい!」と種苗屋さんで叫ぶだけでも、ちょっとした社会現象ですよ。
これを日本中で行ったら
、立派な社会現象としてワイドショーでも取り上げられて、世の中の流れが変わるかもしれません。
なんといっても、ほとんどの人達は、「F1品種?固定種?原種?在来種?なんのこと?」なんですから。
ね、これだけでも効果はあるでしょ。
このサイトで、できるだけ栽培方法なども記載したいと思います。
(・・・と書いたものの、栽培方法まで手がまわりませんでした(泣)当分能書きだけでご勘弁を)
また実際に私の栽培記も掲載します。
ただし、私は栽培に関しては「ズブの素人」ですので、その辺もご理解下さい。
よろしくお願いしまーす。
気がついた人から、はじめましょう。

 

以下、さらに気になること。

野菜から栄養がとれない

老人の栄養失調が問題になっているそうです。
工業化している今の野菜は、昔にくらべて栄養が1/3に減っているという食品栄養分析結果が出ているのです。
老人はあまり食べられないので、キャベツで例えますと、1/3食べればよかったのが、現在は丸ごと1個食べないと栄養が足りない状況なのです。
それで栄養失調になってしまいます。
おいしい野菜を食べて、栄養はビタミン剤でとる(苦笑)

どうして野菜から栄養が補給できないのか?

F1品種の品種改良で、野菜を異常にしてしまったようです。
現在、スーパーに出回っている野菜のほぼ100%は、F1品種か遺伝子組み替え野菜です。
消費者(私たち)が求める要求、「甘み」「柔らかさ」「野菜の臭みがない」「形がいい」「安い」・・・etc
販売店の要求、「日持ちがいい」「売れる野菜」・・・etc
外食産業の要求、大量に工場で加工するから「加工しやすい」「形が崩れない」・・・etc
生産者の要求、「手間がかからない」「害虫に強い」「農薬にも枯れない」「成長が早い」「収穫量の増大」・・・etc
さらにさらにもっともっと品種改良に注文が付けられます。
バイオテクノロジーの会社は、これらの要求通りに種を設計するのです。
そして、昔から伝えられてきた野菜達の遺伝情報は、その多くが書き換えられ、新しい種類の野菜が誕生しました。
ここに、目に見えない栄養の話しは出てきません・・・
またF1品種と多量の農薬はセットです。農薬を使えば使うほどその土地の土は痩せていきます。
農薬で土の中の生態系バランスが壊れています。
自然環境の汚染もかなり進んでいます。
こういったことが野菜から栄養がなくなっていく原因だと思います。

土を蘇らせるんだ!

先日、埼玉県川越市で無農薬野菜に取り組んでいる農園の方にお話しを伺いました。
覚えている範囲で要約しますね。

土は生命の源なんだよ。
食物のすべては土から生まれていく。
その土から野菜が生まれる。その野菜の栄養も土から生まれる。
土は自分の栄養を野菜に与える。与えた栄養はその分、土からなくなってしまう。
だから肥料を与えて土に栄養を取り戻す。
その時に活躍するのは、土の中の微生物なんだよ。
微生物は土に育ててもらっている反面、土に栄養を取り戻す働きもするんだ。
ミミズも重要な働きをするなー。ミミズがいる土はいい土だ。
昔は、土に感謝する習慣があった。自然そのものに感謝しておった。
ところが今は、感謝するどころか、土からむしり取ろうとしている。農薬をいっぱいかけてな。
それで土が痩せると、科学肥料だーってやるだろう。
それでも土は文句を言わず、せっせと我々のために栄養を送ろうとしている。
我々百姓は、土に感謝するところからはじめなくてはいかん!
あんたは土に感謝しとるか?
食べるものに感謝しとるか?

圧倒されてしまいました・・・
その方はすでに70歳をすぎ、いまだに現役でがんばっておられます。
でも後継者がいません。
息子さんは、新聞記者としてアメリカにいるそうです。

感謝か・・・・・・そういえばもう亡くなったけど、私のばあちゃんは必ず食事の前に手を合わせていました。

 

 


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