F1品種
   
 

このサイトは食の安全面から「F1品種」を説明しています。どうやら学術的に指す「F1品種」と業界的な「F1品種」とは意味合いに開きがあるようです。
また掲示板でご指摘いただいているように、こちらではバイオテクノロジー技術を使って、と書いておりますが、自然交配でつくられる種の第1代も「F1品種」ということになります。
学術的に研究をされている方々からみると、かなりご批判をいただくような内容になっていますが、 このサイトは食の安全を守りたい、
という面に偏った説明となっておりますことをご了承下さい。
また証拠を提出せよ、という厳しいご指摘もありますが、これは学術的な論文ではありません。あくまでも趣味の一環として書かれた文章であります。学術的に研究されている方は、一般生活者はこのように思っているんだ、という程度の参考に留めて下さい。
以下の文章は、2000〜2001年頃に書いた文章ですが、監修者のノオさんとも協議した結果、誤解を招く内容があるにせよ、変更するほどではないだろうということで、そのままの原文で今後も掲載いたします。
2004.11.29

F1品種とはバイオテクノロジーを利用した交配種

F1品種とは「一代交配種」「F1ハイブリット」「雑種第一代」とか呼ばれる品種改良をした「種」のことです。
ただし昔ながらの長い年月をかけて交配させていった品種改良法ではありません。
バイオテクノロジーを駆使した交配種です。
バイオテクノロジーの会社に種苗会社は、発注仕様書を送ります。
「寒さに強く・害虫に強く・甘みがある・大きい・収穫量豊富・日持ちがいい」
その発注仕様書に準じた品種と品種を掛け合わして「種」を作ります。
その種からできた作物は、冷害に強くて豊作でした。しかも色や形がよくて、スーパーに並んでも見ばえがいいのですぐに売れました。多少売れ残りが出ても日持ちがいいので、スーパーは大助かりです。
農家も、発育が均一で安定した収穫が得られるので、作業の手間がはぶけると大喜びでした。
現在、スーパーに並んでいる野菜のほとんどはF1品種です。(遺伝子組み替え作物を除いて)
このF1品種は発注仕様書に準じ、それぞれの特長をもつ品種を掛け合わしたので、お互いの特性が強化され、従来の品種に較べて優秀な種なのです。エリートですね。
F1品種は、種の交配によって欲しい特性を強化する方法なので、遺伝子の組み換えとは違います。

F1品種は一代限りの種

いいとこどりのF1品種ですが、問題点があります。
F1品種は一代限りでおしまいです。F1品種から種を採ろうとしても採れません。例え採って植えたとしても、同じ作物は出てこないのです。
雑種強勢という現象があるそうで、一代目は親の優秀な部分のみ受け継ぎますが、二代目以降となると今度は親の悪い部分が多く出てくるようになるそうです。
それと企業利益が優先されますので、1度作ると2度と作れないように、種が出ない品種も掛け合わします。
「毎年うちの会社の種を買いなさい」というシステムです。
実権は企業が握りますから、価格も企業のいいなりです。供給さえ制限されるかもしれません。企業は非常に儲かる。影の支配者ですね。国の戦略物質にもなります。

味はどうなの? 硬くてまずい!

企業が味を優先させればいいのでしょうが、市場(つまり私たち)が、見ばえが良くて加工しやく、保存が利く野菜を求めているから、見た目重視で作られているようです。
外食産業(ファミレス・コンビニ弁当)が大量に仕入れます。ですからローコストで大量生産ができ、工場で加工しやすい形状の野菜の種がオーダーされています。
これ、ほんとうの話しらしいです。味が劣るのは「味の素」を入れてごまかす(笑)
ちなみにコンビニ弁当のご飯にも大量の「味の素」が入れられています。まずいお米も「味の素」を入れれば、うまく?なるから。
私が以前39度の熱を出したとき、何も食べられなくなりました。当時は独身で、コンビニ弁当が主食だったのです。食べると気持ち悪くて吐きました。でも完全自然食品を使っている中華料理店のラーメンは食べることができました。熱を出すと体の感覚が敏感になるんですね。だから化学調味料が入っているものは体が受け付けなくなったと思っています。
今はすっかり奥さんの手料理に慣らされて(?)、あれだけ食べていたコンビニ弁当は、今は食べられなくなっています。胃がもたれちゃう。・・・脱線しました。
ちなみに最近は、市場も味を見直そうという動きがあるみたいで、企業側では味がいい作物の種をつくっているそうですよ。

F1品種は、農薬の使用、多肥多収が前提に設計されている

F1はやばいぞーと、有機野菜の流通をしている友人から教えられたのですが、私は何がやばいのかわからなかった。
味のことだったら、味を優先させた種をつくればいいじゃんって(笑)
でもいろいろと調べていくと、F1品種は多量の農薬と科学肥料を使用しないとダメなように設計されているんですね。農薬会社も儲かりまっせ!
いや、ひょっとすると、そんな設計をしなくても農薬と科学肥料がないと育たないかもしれないです。
なんといっても不完全な種ですから、育つためにはまた、人工のものが必要になってくるでしょう。
ですから有機農法とF1品種の組み合わせはダメなんですね。
いくら安全な無農薬野菜を食べたいと思っても、農薬を使わなくちゃ作れなくなっているんです。
農薬漬けの作物を私たちは食べています(泣)

もう後戻りできないところまで進んでいる?

ほとんどの農家が栽培している作物は、F1品種だということは明記しました。
それじゃーいろいろと問題もありそうだし、農家の方がね、昔の種に戻そうか、おやじたちが作っていたあの野菜をもう1度作ろうか、と思われても、もう戻れないところまで来てしまっているんです。
なんでやーって?
作物は受粉して交配しますよね。その受粉には虫や風の力を借りるんです。
自分の畑だけ戻しても、まわりの畑からの虫や風によってF1品種と交配してしまい、3年もすると、かなり影響されて種が採れなくなる、ということがおきているそうです。
まわりからの影響をなくすためには、半径2kは他の畑がない!という隔離状態にしないとダメなんだそうです。
それに肝心の種はいずこへ?

 

 

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