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看護師による内診が、問題になっているようです。
厚労省からは、看護師による内診は控えるように、という通達が出されています。
これに対し、日本産婦人科学会等から、この通達を撤回してほしいという意思表示がなされていました。
今回の事件は、そのはざ間で明るみに出たものです。
この「内診」について。
要するに、触診です。
子宮口の開き具合や児頭の下降度などを、触診によって、分娩進行を評価するものです。
ですので、同時に同じ妊婦さんを診察しても、
診察する人によって、多少所見が違ってくることは、ままあります。
研修医だった頃、医局旅行の余興の企画案を練っている時のこと。
「内診大会はどうでしょう」と言ってみたことがあります。
大学病院には、内診所見を会得するために作られた、子宮口と児頭を形どった模型があるのです。
この模型を使って、観客には正解がわかるようにカーテンで仕切って、
医局のえらい先生方に、診察して内診所見を言って頂いて、
どの程度正解できるかで盛り上がってしまおう、という企画です。
ところが、これは先輩ドクターに却下されました。
曰く、「全然違ったら、シャレにならないだろ」。
内診は、誰がするべきか。
妊婦さんも、産科医療に携わる人たちも、
みんなが幸せになる形で、問題が解決されますよう。
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コメント
コメント一覧
今回の問題点はあの病院があの分娩数に反比例して助産師が少なすぎたことと、果たして安全なお産は免許持っているものがいればいいのか?という事だと思います。
つまりはデキル人間がいるかいないかがその病院の質だと思うのですが。助産師と言ってもピンきりですしね。
先生はかなり献身的な先生だと思うのですが、是非是非ご自愛ください。あまり無理はなさらないように。僕は自分で体調を崩して身にしみて分かりました。
内診はやはり恥ずかしいです。がん検診とか受けたほうが良い年齢になりつつありますが、やはり「まだ、いいや♪」となってしまいます。
最近は女性専門外来とか、なな先生のように女性の医師が診察して下さる病院も多くなりましたが。。。自分のお下を診てもらうのって、申し訳ない気分でいっぱいです。
有資格者が内診云々。。。ということで問題になっていた例の件ですが現場で経験をたくさん積んでいる看護師ならダメじゃない気もするのですが。。。。
それはさておき、お産はほとんどが問題なく行われるもので、例えば自宅で産み落としても誰にとがめられるわけでもありませんよね。もちろん助産師にとりあげてもらうなどでよいわけですが、リスクが高いものは助産師にまかせておけないですよね。産科医だけでなく新生児科の医師もそろったところでのお産を薦める方がそういった場合よいことも多いでしょう。とすると病院における役割で助産師と看護師とでいったいどれだけの差があるのでしょうか。もしかしたら助産師の権利を守るためだけに内診は助産師に限るとなっていたりしないですよね・・・
先生のブログのトップのサンタさんの写真、素敵ですね(笑)。
>つまりはデキル人間がいるかいないかがその病院の質だと思うのですが。
まさにその通りと思います。
有能な人材が活かされ、正当な評価を受けられる
世の中であり、法律であってほしいと思います。
強い動機がないと、産婦人科は受診しにくいのですよね。
女性らしい、当然の気持ちと思います。
でも、仮に動機があって産婦人科にかかった時でも、
できれば内診は避けてほしい、と希望を言っていいのですよ
(必要だったら、勧められるとは思いますが)。
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