当センターでは昭和40年代後半から継続して各種食品中のアフラトキシンの汚染調査を行ってきました。昭和57〜平成8年の間に東京都内で収集した市販食品及び食品原料合計7,500試料についてアフラトキシン汚染調査を行った結果、いくつかの種類の食品から規制値を上回るものが検出されました。ナツメグでは、検査した試料の6.6%が規制値を上回っていました(表2)。
規制値を上回るアフラトキシンB1が検出された食品のうち、はと麦はタイから、ピスタチオナッツはイランから、製餡あん原料用雑豆はミャンマーから、ナツメグはインドネシアから輸入されたものでした。ピスタチオナッツの中には規制値の100倍以上のアフラトキシンB1が検出されたものもありました。
規制値を上回るアフラトキシンB1を検出した食品については、行政処分を行うとともに厚生省(当時)に報告しました。
日本ではアフラトキシンM1には規制値は設定されていませんが、ナチュラルチーズから検出されたことがあります。これは、チーズを製造するときに付けるカビによって作られたものではありません。アフラトキシンB1を含んだ飼料を乳牛が食べると、乳牛の体内でアフラトキシンB1が代謝されてアフラトキシンM1となり、牛乳の中に出てきます。原料の牛乳にアフラトキシンM1が含まれていたため、作られたチーズからアフラトキシンM1が検出されたのです。
カシューナッツ、アーモンド、小麦、黒コショウ、大豆等からはアフラトキシンは検出されませんでした(表3)。