ブラウザ上で使うBitTorrentクライアントTorrentRelayは、IEやFirefoxだけでなく、iPhoneやPSPなどのゲーム機でも使える点、長時間待たされることなく速やかにファイル保存ダイアログでの保存(ダウンロード)を開始できる点が長所だ。
「ブラウザ上で使えるBTクライアント」というのは、以下のような流れで動作するウェブサービスだ。
少し前から登場していた「TorrentRelay」が新機能を搭載し、おそらくこの分野で現在「最強」と言えるサービスに進化した。通常、こうしたウェブサービス型のBTクライアントでは、ウェブサービスによるBTダウンロード(上記の1)の終了を待たないとファイル保存(上記の2)を開始できないのだが、「TorrentRelay」の場合、BTダウンロード中にファイル保存ダイアログを表示させ、ウェブダウンロードを開始させることが可能、つまり上記の1と2を並行して行えるのだ。トータルのダウンロード時間が大幅に短縮されるし、「BTダウンロードの終了を待たなくて良い」というのは単純に使い勝手が良い。無料ユーザーは500MB以下しか落とせないのがネックだが、漫画やアニメ動画などを、ネットカフェなどの出先のマシンでBTダウンロードするためにも利用できるサービスだ。
「TorrentRelay」にアクセスし、まずは自分の環境を選択。PCやPS3なら「Full Client」でiPhoneやPSPなら「Device Client」。
「Add Torrent」でtorrentファイルを渡す。既に落としたtorrentファイルを渡す「Local torrent」や、torrentファイルのURLを渡す「Online URL」などを利用可能だ。さらに、MiniNova/IsoHuntであればファイルIDを渡すことも可能。
つまり、左の場合であれば、IDである「177~」を「mininovaID」として渡しても良いし、torrentファイルのダウンロードリンクからURLを渡しても良い。分かる人向けに補足しておくと、mininovaでは「Download」クリック時にリダイレクトが行われるのだが、そこらへんは「TorrentRelay」が対応してくれるので考える必要はない。
torrentを渡すとファイル内容が表示される。青文字の項目にチェックを入れると全ファイルにチェックが付くので「Start Torrent」。無料ユーザーの場合、最大ファイルサイズが500MBだ。
複数ファイルの同時ダウンロードも可能。少し待つと「Save」リンクが表示されるので、このリンク先を(通常のブラウザによるファイル保存で)保存すれば良い。「TorrentRelay」が、渡されたtorrentファイルを元にしたBTダウンロードを行いつつ、落ちてきた分をローカルに保存させてくれる、という仕組み。
iPhoneやiPod touchなどのポータブルデバイスでも、最初の画面で「Device Client」を選択する以外はほぼ同じだ。実際には、iPhone/touchの場合は、デフォルトだとSafariによるファイルダウンロードが不能なので、脱獄(とダウンロード用プラグイン導入)を行う必要がある。
参考:iPhone/touchとTorrentRelayでBitTorrentを落とす実践テク :教えて君.net
iPhone/touchでBTダウンロードを行う準備やコツについて。iPhone/touchでTorrentRelayを使いたい方は必ず目を通しておいて欲しい。
執筆:tokix
2008年09月07日 11:36