九戸村は10月から、医療費の無料化を従来の小学生から中学生までに拡大する。村内と、村外での小児科受診・入院に限っていた対象の医療機関も、村内外を問わず全医療機関に広げる。8日に開かれた村議会で新たな補助金計約444万円を盛り込んだ補正予算案が可決され、実施が決まった。村によると、中学生の医療費無料化は県内で初めて。
村によると、新しい医療費補助策では、小学生305人のほか、中学生198人まで対象が拡大した。少子化対策として、小学生の医療費は01年4月に無料化。既に自己負担分を村が全額補助している乳幼児と合わせ、義務教育修了までの医療費が無料になった。
補正予算では、10月から年度末までの半年間の福祉対策補助金として、中学生分236万9000円、小学生の対象医療機関の拡大分206万7000円を計上。来年度以降は、小中学生で年間1300万円の支給を見込んでいる。【山口圭一】
毎日新聞 2008年9月9日 地方版