イスラエルの大手ソフトウエア開発会社、マジックソフトウェア・エンタープライゼズは、新製品を世界に先駆けて日本で発売するなど、日本市場を重視した事業戦略を推進する。まず、新しいアプリケーション(応用ソフト)開発ツールを16日に投入する計画。今後、利便性の高い製品の積極投入や日本企業との提携強化などを通じ、日本法人マジックソフトウェア・ジャパン(東京都渋谷区)の売上高を今後3年間で倍増させる。
世界に先駆けて日本で売り出すのは「eディベロッパー」の新製品「マジック リッチクライアント」。2月から日本国内パートナー企業に導入し、品質の評価、検証を行ってきた。リッチクライアントは高い表現力と操作性を備えたアプリケーション技術。開発の煩雑さが課題だが、同製品はそれを克服した。クライアント側とサーバ側を一元的に開発できるなど、開発期間を大幅に短縮する。
マジックソフトウェア・エンタープライゼズのガイ・バーンスタイン会長は「日本はマーケットが大きく、機能要求と品質に厳しい」と、日本でソフトウエアを育てることの有効性を強調。日本法人の石垣清親社長も「開発者に負担をかけないツールへの需要は高まっており、シャープシステムプロダクトなど大手でも採用が進んでいる。3年で(売上高倍増という)目標達成は不可能ではない」としている。
同社はイスラエル最大のソフトウエアグループであるフォーミュラの傘下にある。50カ国に展開し、世界に2500社のパートナー企業を持つ。社員数は500人、売上高は60億円。