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夫から見た、妻たちの「主人在宅ストレス症候群」(下)

【PJ 2007年07月18日】− (上)からのつづき。加害者と被害者は逆転する。妻を恐れていた夫は、恐れる妻の前に立ちふさがる障壁に変わる。夫が病む「帰宅拒否症候群」と妻のかかる「夫在宅ストレス症候群」は表裏一体だ。

 どういう夫が妻のわざわいになるのか。妻の言い分を集約すると以下のとおりになる。「無口」「家事を手伝わない」「妻の意見を聞かない」「妻を束縛する」「外出が嫌い」「無趣味」「口うるさい」「亭主関白」。

 「夫在宅ストレス症候群」の名付け親黒川順夫は著書『新・主人在宅ストレス症候群』(双葉社)のなかで、「ストレス度チェックリスト心理テスト」をもうけている。病んだ妻にする問診である。

 「主人が家にいると常に『うっとうしい』と感じますか」

 複眼で見よう。夫もまた苦しんでいることを見落としてはいけないからだ。ネクタイを外す。スーツを脱ぎ捨てる。しかし背負っていた肩書まで脱ぎ捨てるのは真にむずかしいことだ。意識を捨てる(変える)には時間が要る。自らを肩書から解放してやらないといけないことはうすうす感じている。会社は私や君がいなくても、支障なく動いていく。その事に慣れないといけない。

 倒産やリストラにあわずに定年退職をむかえた男たち。彼らはエリート(最適適応者)だ。同様に自分で稼がなければならないという責任から自由であった、団塊専業主婦もエリートだ。二人はともに高度成長社会という枠組みの中しっかりと適応してきた。

 退職で妻も夫もリセットされる。会社から家庭から解放されるが、今後要求されているのは適応ではない。

 まだ老いは先にある。エネルギーも使い果たしてはいない。団塊ペアーは溝を埋める事ができるだろうか。一足先に社会的適応から抜けだし、自分らしい生き方に妻たちは踏み出している。夫は妻をうらやみ、束縛してはならない。むしろ妻の言い分から学びとり、自らの壁を乗りこえなければならないだろう。夫は妻の病に自分の病を見なければいけない。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 吉川 幸雄【 神奈川県 】
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