長野放送局

2008年9月9日 13時20分更新

上山田診療所「救急医療を」


診療の引き継ぎ先をめぐり議論が続いている千曲市の長野赤十字病院付属上山田診療所について、地元の住民グループは8日、救急医療が可能な医療法人を引き継ぎ先にするよう求める要望書を市に提出しました。

千曲市の上山田診療所は医師不足の影響でいったんは閉鎖の方針が示されましたが、市の財政支援を受けて来年3月まで存続されることになり、その後の診療の引き継ぎ先について市や診療所を運営する長野赤十字病院が県内外の4つの医療法人を候補に選考を進めています。
8日は、千曲市の住民でつくる
「上山田病院の後医療を求める会」の竹森松雄会長が市役所を訪れ、救急医療が可能な医療法人を診療の引き継ぎ先にするよう求める要望書を近藤清一郎市長に手渡しました。
上山田診療所では去年3月に救急医療が廃止され、現在は長野市にある長野厚生連篠ノ井総合病院などに救急患者が搬送されているため、地域の住民からは新たな医療法人への引き継ぎに伴い、救急医療の再開を求める声が高まっています。
千曲市では今月中に市が推薦する引き継ぎ先を決め、病院側に提示したい考えで、要望書を受け取った近藤市長は、
「それぞれの医療法人が提示している条件を十分検討したうえで住民の要望に応えられるような結論を出したい」と話していました。