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橋下知事の過激発言に批判高まる、身内も「行き過ぎ」(2/2ページ)

2008年9月9日

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写真ラジオの公開生放送で「クソ教育委員会」と言った橋下知事=7日、大阪府箕面市、春日芳晃撮影

 別のベテランの自民府議は「ものには言い方がある」と秘書を通じて知事に苦言を呈した。

 反論や苦言が効いたのか、知事は8日、報道陣から「予算をちらつかせて市町村を従わせるやり方は中央集権的」と質問されると、「やり方としてまずいというのなら変える」と述べた。

 元鳥取県知事で慶応大教授の片山善博さんは、予算権を盾に圧力をかけようとした手法を「許されない」と言う。「『江戸の仇(かたき)は長崎で』というわけにはいかない。市町村が結果を公表しないからといって、予算で差をつけるのはスジが通らない。それが許されれば、国は都道府県に、都道府県は市町村に、あらゆることを押しつけることになる。まさにファッショだ」

 元吉本興業常務でフリープロデューサーの木村政雄さんは「仮想敵をつくって自分の考えをアピールするやり方は決して悪くはない。ただ今回は無理があるし、やや乱暴。府民の共感は呼ばない。硬軟取り混ぜてアプローチしないと。強く当たるだけでは現場を萎縮(いしゅく)させ、改革の効率が悪くなるだけだ」と話す。

     ◇

 〈橋下知事の発言〉

 「このざまは何だ。教育委員会は最悪だ。民間なら減給は当たり前」(29日、全国学力調査の結果を受けて)

 「市町村の教育委員会は甘えている。結果が表に出ないから」(30日、大阪府貝塚市のシンポジウム)

 「市町村教委が公表しないとか自由にやるなら府教委は解散する」(6日、大阪府枚方市の日本青年会議所関連のフォーラム)

 「あのクソ教育委員会のメンバーが、過度な競争が生まれるという理由で発表しない」(7日、大阪府箕面市でのラジオの公開生放送)

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