2008年9月9日 13時33分更新
ことし11月宇宙に打ち上げられ国際宇宙ステーションの日本の有人宇宙施設「きぼう」で無重力状態での保管実験を受ける予定の糸魚川産のササユリの種が成熟を促す乾燥作業を終え8日NASA=アメリカ航空宇宙局への輸送に向けた引き渡し式が行われました。
糸魚川市の花ササユリなど日本の在来植物6種類の種を日本の有人宇宙施設「きぼう」で無重力状態で保管するこの実験には新潟県から糸魚川市の建設会社「谷村建設」が栽培したササユリの種が使用されることになっています。8日午後5時からNASAへの輸送に向けた種の引き渡し式が糸魚川市の研究施設で行われました。
実験で使われる直径5ミリほどのおよそ500個の種は研究員の手で4つの袋に詰められ、栽培を担当してきた谷村建設の小野健相談役からNASAへの輸送を仲介する民間の会社に手渡されました。ササユリの種はこの後今月25日にアメリカ・ヒューストンのNASAに輸送され11月10日にスペースシャトル・エンデバー号で打ち上げられて半年間の実験を終えると来年5月に宇宙飛行士の若田光一さんとともに地球へ戻ることになっています。
栽培を担当してきた谷村建設の小野健相談役は「感無量です。この種がたくさんの夢を宇宙に持って行ってもらいたい。種が糸魚川に帰ってきたら市民全体で種の活用方法を考えたい」と話しています。