医師不足解消策に病院視察ツアー
深刻化する医師不足の解消につなげようと、北海道赤平市の市立赤平総合病院(180床)では、道外の医師らを対象に病院視察ツアーを企画している。2泊3日の日程で、病院のほか市内の環境なども視察する。総務省では、公立病院が単独で病院視察ツアーを企画するケースは、「あまり聞いたことがない」と話している。
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公立病院への財政支援めぐり検討開始
市内唯一の病院で医師不足が深刻化 視察ツアーは、将来的に道内での勤務を希望する医師らが対象で、定員は先着5人。2泊3日の費用は原則として、勤務を検討する医師1人分を市が全額負担する。病院以外の視察先は、参加者との話し合いで決める。
同病院の渡部公祥(わたべ・こうしょう)副院長らが今年1月に立ち上げた「医師・看護師確保対策委員会」が6月に視察ツアーを企画し、市と連携してPRに乗り出した。しかし、これまでに医師がツアーに参加した実績はなく、同病院では今後、PR活動を強化する。
また、10月以降の第二弾では、2泊3日のほか「短期(=1週間)」、「長期(=2週間)」の2コースを新たにスタートさせることも検討している。
同病院によると、経営母体である赤平市自体の財政悪化も深刻化しており、これ以上の赤字経営は許されない状況。特に、新医師臨床研修が始まった2004年以降は医師不足に拍車が掛かり、現在の医師数は9人と、05年から半減した。病院を存続させるには、医師の獲得が不可欠の課題だ。
同病院では「この地域から病院をなくすわけにはいかない。地域医療には、ほかでは味わえないやりがいがある。ぜひ一度足を運んでほしい」と呼び掛けている。
問い合わせは、市立赤平総合病院管理課 電話0125(32)3211 内線406まで
更新:2008/09/09 11:03 キャリアブレイン
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