米国MMA盛衰記[2007年09月05日(水)]
http://www.sherdog.com/news/news.asp?n_id=8834
米国のケーブルテレビ局 HDNet が、自社の格闘技番組のために、ヒョードル獲得に乗り出しているそうです。
2001年設立のHDNetは、ケーブルテレビや衛星放送経由で、ハイビジョンによる放送を行っており、北米で600万世帯が視聴可能となっています。オーナーのマーク・キューバン氏はフォーブス誌で資産23億ドルと報じられており、ダラス・マーベリックスというNBA(バスケットボール)チームのオーナーでもあるそうです。
すでに金曜の夜にSteelCageやArt of Warを放送している同局ですが、今後はヒョードルを軸に、他のプロモーターや団体と連携しながら、あるいは自前で、MMAの中継番組をプロモートしていきたいとしています。
あらたな強力プレイヤーの参入ですね。
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Wrestling Observer 8月27日号によると、EliteXCを運営するPro Eliteは上半期に1210万ドルの損失を出したものの、株価は15ドル程度で堅調に取引されています。時価総額は6億円超。同社は今後も毎月ショーを開催する予定で、そのうちのいくつかはShowXCという小規模なイベントになる模様です。同社の資金繰りは来年末までの運営に問題ありません。
Pro EliteはStrikeforceと組んで、フランク・シャムロックをメインカードとするPPVを実施していますが、両社の折り合いは必ずしも良くないとのことです。Pro Eliteの親会社であるケーブル局Showtimeは視聴者数が少なく、PPVのPR効果が薄いため、Strikeforceはサンホセのローカルプロモーターという評価からなかなか脱却できないでいるようです。
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http://www.sherdog.com/news/articles.asp?n_id=8780
Sherdogは、Pro Eliteが韓国のSpiritMCに出資をしたと報じています。また、Kamirpo Handによれば、同社はまた、イギリスのCage Rageにも出資を行いました。好調な株価に支えられて、投資活動も盛んなようです。はからずも、K-1がロスアンゼルス提唱した「同盟軍」が、Pro Elite主導で実際に実現しつつあるようです。
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一方IFLもこのほど2500万株の増資を行い、1200万ドル程度の資金を調達しました。とりあえず来年春までの操業資金となるようです。一株あたりの価額は50セント。IFLは上半期だけで1380万ドルの損失を出し、興業を行うごとに赤字が累積している状態だそうです。昨年17ドルの高値をつけた株価も、現在は70セント前後で取引されています。IFLはケーブル局であるMyNetworkTVで放送されていますが、そもそも非常にマイナーな局である上、視聴率がふるわず、放送枠が週4時間から1時間に削減され、マンデーナイト枠も外されたそうです。IFLは今年の都市対抗戦を9月20日終え、そのあとは各チームの成績上位者によるグランプリ・トーナメントを実施の予定です。選手契約が短期的であるため、いい選手は他団体の草刈り場になるのではないかとWresling Observerは見ています。またIFLがケージを使わないことも、一般層への浸透の障害になっているとの見方もあるそうです。
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Bodogも慎重な展開を見せ、IFLはやや苦しくなってきた中、ProEliteは、Showtimeというケーブル局がついていることを強みに、UFCにつぐアメリカ第二のブランドになる可能性が高いのではないかと、Wresling Observerは見ています。Pro Eliteでは、あたらしいリアリティ・ショーを制作する企画もあるそうです。
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http://npn.co.jp/article/no/22007018/
新日プロのプロモーター場外バトルが白熱している。
新シリーズ開幕戦となった蝶野正洋プロデュースの「蝶野王国」。2日間でのべ8250人の観衆を集め、新日プロ幹部も「蝶野王国はホクホクですね。今度は規模を大きくしてやりたいですね」と、大成功に満足した様子だった。
だが、同興行の盛況ぶりをひとり眉間にシワを寄せながらみていたのがミスターIWGPだった。永田といえば、来週9日の日曜日に地元である千葉・東金でデビュー15周年記念興行を開催する。そんな状況下とあって是が非でも「自分の記念興行を成功させなければっ!」と気負っていたのだ。
そもそも大会前から永田は「蝶野選手よりオレの方が先に千葉で興行をやる予定を決めていたのに、よりにもよって1週間前に県内で興行を打つことはない」「ケンカを吹っかけられたので、プロモーターとして負けられない」などと嫌悪感を露にしており、プロモーター蝶野と遺恨があった。
永田が蝶野との仁義なき興行戦争に必死になるのは当然のこと。新人プロモーターとして盛況を集めた蝶野興行と比較されてしまうばかりか、観客動員できなければ、赤字興行で自腹を切ることになる。つまり死活問題なのだ。
なにもアメリカのMMA狂想曲をまとめたあとに、蝶野と永田の千葉興業戦争の話題をもってくることもないんだけどさ、それでもやはり、なんだかがっかりである。永田さんは東金大会のリスクを背負うということだけれども、そんなもん、大谷やら武藤やらはとっくの昔から会社全部を背負ってるわけでさあ。なんだか、10年前の企業内ベンチャービジネスの一番駄目な事例を見ているようだ。
とはいえ、たしかに永田興業に後出しジャンケンでぶつけてきたのは蝶野の方で、「どうして同じようなことを続けてやるんだろう・・・」と不思議には思っていたし、そりゃあ永田はカチンと来るだろう。でもそれって、単に社内調整の問題じゃないのかと思う。しっかりしてくれ、もうちょっと。
で、蝶野興業には当初目論見通り、出資者はいたのでしょうかね。配当金は還元できたのかね。結果のアピールをしないなら、赤字だったんだなあと思われて、誰も出資してくれなくなっても仕方ないと思いますよ。
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支配者と甘えん坊が混在する究極のS人間
三沢光晴
Posted at 02:02 | ニュース(総合、K-1) | この記事のURL | Clip!!