2008年9月8日 20時27分更新
ふるさとの歴史や考古学に興味を持ってもらおうと、総社市にある古代の山城、鬼ノ城で、8日から発掘調査の一般公開が始まりました。
総社市にある鬼ノ城は、7世紀ごろに朝鮮半島からの攻撃に備えて作られたとされる古代の山城で、国の史跡にも指定されていますが、城の全体像や誰が建てたものなのかなど詳しいことはわかっておらず、2年前から岡山県の古代吉備文化財センターが発掘調査を行っています。
8日から始まった一般公開では、岡山市や総社市などからおよそ90人が集まり、ことし7月から調査が始まった鬼ノ城の中心部を調査員の説明を受けながら見学しました。
今回の調査では、水がめなどの土器の破片が見つかったほか、ある程度の重さに耐えられる造りの柱の跡が確認されたことから、この場所には高床式倉庫があったのではないかと考えられるということです。
しかし倉庫に何が保管されていたかや、城の中での倉庫の役割についてはわかっておらず、古代吉備文化財センターでは、今回の発掘場所でことし12月まで調査を進めるとしています。
鬼ノ城の発掘調査の一般公開は今月14日まで開かれます。