2008年9月8日 20時27分更新
井原市の女が、出産直後の男の子を窒息死させたとして逮捕・起訴された事件で、ほかにも2人の乳児を出産直後に殺害した疑いが強まり、警察は8日、殺人などの疑いで岡山地方検察庁に追送検しました。
この事件は、井原市笹賀町の青果店店員、佐々木博美容疑者がことし7月、自宅で出産直後の男の子の顔をマットに押し付けるなどして窒息死させたとして、殺人の罪で逮捕・起訴されたものです。
警察の調べに対し佐々木容疑者は「これまでに4回、自宅で出産し子どもを窒息死させた」などと供述していて、このうち死後1年以上が経過した2人の乳児の遺体が自宅から見つかっていることから、警察では余罪について捜査を進めてきました。
その結果、見つかった2人の乳児の遺体は、平成14年8月と去年7月に自宅で出産した女の子と男の子であることがわかり、いずれの乳児も顔をタオルで覆うなどして窒息死させて、自宅の押し入れなどに隠していた疑いが強まったとして8日、殺人と死体遺棄の疑いで岡山地方検察庁に追送検しました。
しかし、残る2人の乳児については遺体を発見することが出来ず、刑事責任を問うことはできないとして、警察では送検を見送ったということです。