岡山放送局

2008年9月8日 20時27分更新

笠岡市元職員着服で再発防止策


笠岡市の元職員が、市の公社の銀行口座からおよそ7400万円を着服していた問題で、市の調査委員会は印鑑と通帳を別々に管理するべきだ、などとする再発防止策をまとめました。

これは、笠岡市の土地開発公社の経理を担当していた深田琢樹元
職員(53)が、公社の銀行口座からおよそ7400万円を着服した疑いがもたれているものです。

市では、公社の理事や弁護士などで作る調査委員会を作って調査を行った結果、元職員は平成15年からの5年間に90回にわたって印鑑と通帳を無断で持ち出し、公社の銀行口座から友人の口座に振り込むなどの手口で、着服を繰り返していたことがわかりました。

調査委員会では、公社で印鑑と通帳を保管していたロッカーの鍵を、誰でも持ち出せる状況にあったことが問題の大きな原因だったと指摘しています。

このため、今後、印鑑と通帳を別の人間がそれぞれ管理することや、毎月帳簿を確認することが必要だとなどとする再発防止策をまとめ、8日、公社の理事長に報告書を提出しました。

笠岡市では、近く深田元職員を刑事告訴する一方で、9月の定例市議会の会期中に市長らの処分にむけた条例改正案を提出することにしています。