クリスチャントゥデイ問題

統一教会系の異端カルトとして疑惑が持たれている「クリスチャントゥデイ」についての、当ブログの追及記事です。

 

2005年5月26日

ウェールズのリバイバル

マーティン・ロイドジョーンズ博士の著書『あふれる喜び』を読んでいると、繰り返し出てくるのが、ウェールズの大リバイバルである。

1904年に突然始まったウェールズのリバイバルは、祈りのリバイバルであり、また、賛美のリバイバルであり、さらに、即席説教のリバイバルによって、特色づけられている。教会堂に人々が集まり、静かに座って、祈っている。だれ言うことなく、讃美歌が歌い始められ、ひとつ、さらにまた、ひとつ、と、歌が続いて行く。そして、だれかが立ちあがって、おもむろに祈り始める。また別の人が立ちあがって、祈り出す。その祈りが、ある瞬間から、堰を切ったかのように、「天来の力」を解き放つ。すると、祈りの炎が、あのひとから、このひとへ、と、次々に広がって行く。自由な、不思議な力のある、即席の祈祷は、こんどは、即席説教となって、続いて行く。リバイバルの中心的人物のひとりであるエヴァン・ロバーツなどは、聖霊のバプテスマを体験して後には、完全に即席説教に移行し、一切の準備なしに講壇に立ち、御言葉を語り、それを聞いた10万人が回心した、という。

このリバイバルには、ある伝説があって、力ある伝道によってウェールズ人が大挙して回心し、ついには、全人口がキリストによる救いに入ってしまった。そこで、ウェールズの教会は、ついに、伝道活動を停止した、というのである(!)

ウェールズのリバイバルには、次のような興味深い点がある。

第一に、カルヴァン主義メソジスト派が勢力を伸張し、1811年以降、ウェールズ教会は国教会を離脱して、非国教派となったこと。このウェールズ教会が、長老派の教会と共に、リバイバルの受け皿となったこと。

第二に、19世紀末にロシア正教会でリバイバルが起き、異言を伴う聖霊のバプテスマを、多くの正教会信徒が体験したこと。そのニュースは、世界各地のキリスト者に伝聞され、ウェールズの諸教会でも、ロシアと同様の「聖霊の傾注」が待望され、リバイバルを求める祈りがささげられていたこと。

第三に、ウェールズの大リバイバルの知らせは、世界に伝えられ、世界各地の諸教会で、ウェールズと同様の「聖霊の傾注」が待望されたこと。その結果として、1906年に、ロサンゼルスのアズサ街でリバイバルが起き、古典的ペンテコステ派が誕生したこと。

小生としては、上記中の第二点「ロシア正教会のリバイバル」とウェールズの関連に、関心を持っている。19世紀末のロシアのリバイバルに触れている文献として手元にあるのは、今のところ、デモス・シャカリアンの自伝『地上最大の成功者』だけなのだが、今後さらに研究をして行きたい。