毎日なんとなくゆるーくつながりのある記事を書いている気がしますが。
今日もやはり
昨日の記事とつながるお話です。
夢のクリニックのイメージに「子育て相談」という項目を挙げているのですが,こどもさんが自立に向けて育ちゆく過程で出会った私が危機感を覚えてしまう,まさに
一昨日,
昨日と書いてきたようなケースに対しても「子育て相談」に乗れたらいいな,と思っています。
つまり,お母さんの発達障害の問題にも対応できる精神科医になりたいのです。
もちろん,お父さんが発達障害ということだってあり得るわけですが,やっぱりこどもさんへの影響はお母さんが発達障害というケースのほうが大きいように思います。愛着形成とかお母さんの役割が大きい頃にうまく双方向の関係が築けないと,こどもさんの対人関係の基盤が揺らぐことになってしまうでしょうから。
虐待でも養育拒否でもないのに,お母さんが子育てに困難をもっている…。
それって,こどもさんが定型発達であろうと何らかの発達障害を持っていようと,どちらにしてもこどもさんの育ちを大きく左右する可能性のある,とても重大な問題。
そして,こどもさんが小さいうちに周囲から何らかのサポートを始めることができたら,やはりこどもさんの育ち具合が全然違ってくる可能性も秘めていると思うのです。
高機能広汎性発達障害の女性は男性ほど発達障害らしさが目立たないことが多いし,特に結婚や挙子にまで至っているような女性だとなおさら未診断のままで過ごしいるということだって大いにあり得るはず。
私自身がこれまで外来でお会いしたこどもの患者さんたちの「お母さん」方を振り返っても,今考えればあのお母さんは…と思える方が少なからずいらっしゃいます。
そして,あの頃はそんなお母さん方をうまくサポートできていなかったなぁ,と反省の念をこめて思い出すお顔ばかり。
せいぜいお母さん方の育児の大変さをお聞きして,共感したり励ましたりした程度。お母さん自身の発達特性を考えた関わりだったり,学校と家庭との連携をお手伝いするという視点だったり,そういったものはまったく欠けていたように思うのです。
お母さんにも診断告知して,特性をお伝えして…というところまでやれる自信は今はまだないけれど,少なくともお母さんの育児困難な部分を発達障害という観点でみながら支えることができるようになりたいな。
そしてそれは,結果的にこどもさんの発達をさらに促すことになるわけだし。
…発達障害のこどもたちを支えようと思ったら,やっぱり発達障害のさまざまなライフステージに対応できる必要があるんだなぁ,と改めて再認識した今日この頃です。

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