還暦を過ぎた小田和正は何に駆り立てられているのか

●カネにはむとんちゃくなのに……

“団塊の星”小田和正（６０）が働きまくっている。

　小田は約３年ぶりとなる全国ツアーを４月から展開中で、今月２６日の大阪城ホールまでに２９カ所５２公演を回る予定だ。さらに今月２日、追加公演で１１月にドームツアー（東京、名古屋、大阪の３カ所で４公演）を行うことも発表した。

「小田は２０日に６１歳の誕生日を迎えます。ドーム公演が実現すれば、ソロ歌手としては史上最年長の快挙」（芸能記者）

　それにしてもスゴイのが小田の稼ぎっぷりだろう。本公演の動員数は３３万人。ドームツアーは１８万人の動員を予定していて、総動員数５０万人を超える見通しだ。

「ライブのチケットは１枚約８０００円だから、８カ月で４０億円以上を稼ぎ出す計算になります。さらに今年の小田は北京五輪の公式応援ソング『笑ってみせてくれ』を担当し、１１月５日には２６枚目のシングル『今日も　どこかで』もリリースします。収入はさらに大幅アップです」（前出の芸能記者）

　ところで、なぜこうもシャカリキになって働くのか。小田はもう還暦を過ぎているし、カネや財テクにはむとんちゃくな性格として知られている。住居も夫人と都内の借家住まい。おカネの使い道は趣味のゴルフくらいといわれているのだが……。

「小田は父、兄の３人で共同所有している逗子市の実家が横浜地裁から“仮差し押さえ命令”が出ていると週刊誌に報じられたことがあります。実家の資産価値は５億円近くあるとか。小田は９０歳を過ぎている父親のために債務を返済してあげるつもりなのかもしれません」（関係者）

　それと、オフコース解散直後の１９８９年に設立した個人事務所には現在、約１０人の社員がいて、“退職金”のことを考えている可能性もある。

　身内、スタッフのためにも立ち止まることができないのだろう。

（日刊ゲンダイ2008年9月5日掲載）