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KBSが偏向報道「朝鮮日報が左傾化」(下)

 ソウル大の朴孝鍾(パク・ヒョジョン)教授は「単純に『左派』という単語の使用が増えたからといって、左派色を増したと判断するのは意図的だ。社会が多元化し『左派』『右派』といった単語に対し寛大になり、読者の抵抗感も減ったため、新聞にたびたび登場するようになったものだ」と説明した。

 メディアフォーカスはまた、「(朝鮮・東亜日報)が進歩言論団体を左派言論団体、進歩メディアを左派メディア、進歩勢力を左派勢力とそれぞれ言い換えている」と主張した。

 ソウル大の全相仁(チョン・サンイン)教授は「右派と左派は自由主義に対する考え、市場に対する立場の違いを説明する際に最も正確な表現だ。保守と進歩に分けるのはむしろ混乱を招く」と述べた。保守と進歩はある「状態」を示す単語で、右派でありながら進歩的であったり、左派も保守的であったりすることがあるためだ。全教授は「北朝鮮の人権問題に沈黙し、民族主義的な傾向を示し、時には過去回帰的は発想までする韓国の左派を果たして進歩と呼べるのか疑問だ」とも語った。

◆視聴者は偏向報道に嫌気

 メディアフォーカスの視聴者掲示板にも偏った同番組の報道姿勢を批判する意見が相次いでいる。

 ある視聴者は「ハンギョレ、オーマイニュース、京郷新聞のようなメディアには『保守の言いがかり勢力』といった表現が登場しているではないか。保守サイドでそれに対応するために左派という単語を使ったと認識している。原因が左派側にあるのにそれをまったく報じていない」と指摘した。別の視聴者も「保守か進歩かという言葉を最も乱発しているのはKBSとMBCだ」と反論した。

 さらに別の視聴者は「左派は左派という言葉が気に入らないようだ。いつまで左派によるOEM(委託生産)方式の注文放送ばかり見なければならないのか」と指摘した。

申東薫(シン・ドンフン)記者

ソン・ホチョル記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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