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「私の娘を100ウォンで売ります」 北朝鮮の詩集出版 脱北の党所属作家 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:金正日総書記
作者は張真晟(チャン・ジンソン)氏=仮名。30歳代半ばで金日成総合大学を卒業、朝鮮作家同盟中央委員会のメンバーとして金正日体制の宣伝・扇動を担当。2004年に脱北した。張氏はこういう。
「飢餓はあまりに悲惨だった。いつか伝えなくては、とメモをとり始めた。発表の当てもない落書きだったが、韓国に来てメモを見ると、そのまま詩になっていた」
詩集出版のきっかけは3年前、韓国の保守政党、ハンナラ党有力議員のホームページに「私の娘…」を投稿したこと。若い読者がこの詩を元にイメージ映像を制作してインターネット上に発表したところ、動画人気ランキング投票で1位となった。アクセス数は160万件を超えたという。
だが、当時は親北的政策を取る盧武鉉政権だったため、張氏は詩集出版を断念。政権が変わった今年4月に初出版し、これまでに2万部が売れた。
「これは詩というより、北朝鮮のルポとして読んでほしい。私だけではない。いま北朝鮮にいる作家は金正日体制を批判するこういう小説や詩の作品をひそかに書いている。そうでなければ作家の良心が保てない」と張氏。
詩集は目下、韓国の左右両派から支持されている。左派は「北朝鮮への支援」を訴え、保守派は「北朝鮮の人権問題」の象徴として取り上げている。