県警栄地区歓楽街対策推進本部は6日、3~5日に行った集中取り締まりで、計39人を出入国管理法違反や窃盗などの疑いで逮捕したと発表した。取り締まりは中署と県警本部、名古屋入国管理局が合同で実施した。
まず、同地区を資金源とする暴力団の取り締まりでは、昨年12月ごろから車上狙いや自動車盗など約1200件を繰り返していた小牧市小牧の暴力団組員、川口亮被告(34)ら組員3人を含む計10人を窃盗容疑などで逮捕した。
また、取り締まり重点項目のうち「違法風俗店」では無許可風俗営業などで計5人を逮捕。「不良来日外国人」ではフィリピン人10人、韓国人3人含む15人を摘発し、うち4人は出入国管理法違反容疑で逮捕した。
少年を取り巻く環境浄化に向けた取り締まりでは、児童買春の温床とされる「出会い喫茶」の経営者1人を県内で初めて屋外広告物条例違反容疑で逮捕するなどし、計9人を検挙した。交通違反の検挙は129件、駐車違反ラベル張り付け枚数は181枚に達した。
中署の関屋英徳副署長は「06年に推進本部が発足して以来、最大の摘発となった。今後も継続して栄地区の取り締まりを進めたい」と話している。【桜井平】
毎日新聞 2008年9月7日 地方版