厚生労働省は8日、新人医師に2年間義務付けられている臨床研修制度について、来年度から医師不足問題に対応した特別コースを40大学に導入することを明らかにした。定員397人で、不足が著しい小児科や産婦人科などに重点を置いた研修を受ける。
内訳は▽小児科29コース(69人)▽外科27コース(98人)▽産婦人科26コース(62人)▽内科22コース(112人)▽救急、麻酔科15コース(37人)--など。重点を置いた診療科の研修期間を延長し、それ以外の研修は短縮する。
現行の制度は、各診療科の研修期間がおおむね決められているが、医師が少ない診療科の魅力を伝え現場の戦力にもなってもらう狙いから、大学病院は来年度から弾力的な研修プログラムを組めるようになった。【清水健二】
毎日新聞 2008年9月8日 23時05分