9/8 12:25 更新
ウィンドウズメディアプレイヤー  

米の卸売会社「三笠フーズ」が、汚染された米を食用に転売していた問題で、国と県は8日午後、合同で九州工場に立ち入り調査に入ります。朝倉郡筑前町にある三笠フーズの九州工場には8日朝から、今後の取引などを心配した業者らが数社訪れました。取引業者は「ちょっと様子を見に来ただけ。食品の偽装ですからね、会社の存続さえ危うい状況ですから」と話していました。三笠フーズは、基準値の5倍の農薬メタミドホスに汚染された米295トンを仲介業者などを経て転売し、行方がわかっていません。発がん性のカビ毒に汚染された米9.5トンも、その4割を焼酎製造用や肥料用として販売していました。こうした不法転売は、少なくとも5、6年前に当時の九州工場の責任者から提案があり、三笠フーズの冬木社長が自ら指示していたということです。農水省や県では8日午後、再度立ち入り調査をして全容解明を進めます。