福岡放送局

2008年9月8日 18時53分更新

次官 監視態勢の不備を認める


農林水産省の白須事務次官は記者会見で、去年1月に三笠フーズの不正に関する情報が寄せらたものの、立入調査では問題が確認できなかったことを明らかにし、これまでの監視態勢に不備があったことを認めました。

この中で白須事務次官は、「去年1月に、三笠フーズが残留農薬が見つかった輸入米を酒造業者に転売しているという情報が、農林水産省に匿名で寄せられた。
これを受けて工場に立入調査を行ったが問題は発見できなかった」と述べました。
そのうえで白須事務次官は、「三笠フーズの不正は二重帳簿を作るなど極めて悪質だったが、不正を長年、見抜けなかったことは、農林水産省の監視態勢に不十分な点があった」と述べ、これまでの輸入米の流通の監視態勢に不備があったことを認めました。
また、白須事務次官は▼基準を超す残留農薬が見つかった輸入米については、工業用に加工する業者に限って販売することや▼輸入米を購入した業者が適切に処理しているかどうか、抜き打ち検査を実施するなど、再発防止策を早急に講じる考えを示しました。