福岡放送局

2008年9月8日 18時53分更新

三笠フーズの工場 県が調査

大阪の加工米販売会社「三笠フーズ」が基準を超す残留農薬が見つかった輸入米などを食用として転売していた問題で、福岡県は、コメの転売先などを解明するため食品衛生法に基づいて、8日午後、筑前町にある三笠フーズの工場に立ち入り調査を行いました。

この問題は、加工米の販売などを行っている大阪の三笠フーズが、基準の5倍にあたる農薬の「メタミドホス」が検出された輸入米などを、国から工業用として購入しながら食用に転売していたものです。
福岡県のこれまでの調べによりますと、三笠フーズは、平成16年2月から先月までに、あわせて1,778トンのコメを工業用として購入していたことがわかっています。
この問題で福岡県は、コメの転売先などを解明するため、8日午後、食品衛生法に基づいて、筑前町にある三笠フーズの工場の立ち入り調査を行いました。
工場には、農林水産省・福岡農政事務所の職員もいっしょに入り、およそ2時間にわたって、関係者から聞き取りを行なったり、作業の手順をまとめた台帳などを確認しました。
また、これまでに自主回収された米の保管状態を確認しました。
福岡県では、従業員の立ち会いのもと書類を分析し、取引先や出荷した量の特定を進めることにしています。