
過疎地医療の連携などを討議する参加者=珠洲市のラポルトすず
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県地域医療支援センター発足記念シンポジウム「能登北部地域の医療の活性化と住民の
健康」(北國新聞社、テレビ金沢など後援)は七日、珠洲市のラポルトすずで開かれ、県
、珠洲市、金大附属病院関係者が医師不足が進む奥能登での医療連携強化や住民の健康維
持策を探った。
センターは、医師養成と確保を担う金大附属病院を産学官で支える目的で七月に設立さ
れた。同病院の富田勝郎院長は「過疎地の医療を珠洲市から変えていきたい」と述べ、セ
ンターとの連携を通じ、同市を日本の過疎地医療のモデル地域にする決意を示した。
金大附属病院の太田哲生副院長は大学病院側が地域の要望に応じるスタッフを整える考
えを示した。飛田敦子副看護部長は「看護師の中には地方へ戻りたい者もいる」とし、地
域医療を支えるため経験に応じたプログラムを用意すると述べた。
泉谷満寿裕市長は、「何より医師の確保が問題」と述べ、同市総合病院の波佐谷兼綱地
域医療対策室長も、急患時などの医師不足への対応策を要望した。
冒頭、山岸正和金大附属病院教授、太田副院長が基調講演した。同センター、能登北部
地域医療協議会が主催し、金大附属病院、県、県医師会が後援、北國銀行が協賛した。