記者会見に臨む北の湖前理事長(左)と武蔵川新理事長(中)=8日午後、東京・両国の国技館、細川卓撮影
北の湖理事長は02年に就任し、現在4期目で長期政権も見込まれていた。昨年の朝青龍騒動や時津風部屋の力士暴行死事件で対応の遅れを批判されたが、いずれも「師匠の責任」と主張して自身で責任をとることは避けてきた。今回は弟子の不祥事で師匠としての責任が問われることになった。
記者会見で北の湖理事長は「協会、ファンの皆様にご迷惑をかけた。私の責任です。陽性という結果が出たら、辞職するのは当然」と話した。
第57代横綱の武蔵川新理事長は「度重なる不祥事を起こし、ご迷惑とご心配をかけたことを深くおわびしたい。二度とこのような事件を起こさないよう、協会一丸となり防止策を考えたい」と語った。すでに実施した十両以上に続き、幕下以下の力士についても尿検査を実施する方針だ。