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東京・日野市立病院の消毒薬取り違え:薬剤師を書類送検--警視庁

 東京都日野市の日野市立病院で昨年8月、患者3人が通常の400倍の濃度の消毒薬(ヂアミトール)を誤って塗られ、やけどを負った事件で、消毒薬を取り違えたのが原因だとして、警視庁日野署は8日、同院に勤務する女性薬剤師(25)を業務上過失傷害容疑で書類送検した。

 調べでは、同院では濃度10%の消毒薬を器具消毒用に、濃度0・025%を人体用に使用していた。薬剤師は10%の消毒薬入りの小瓶に「人体用」と書かれたシールを誤って張り、昨年8月の3回の手術で使わせた疑い。女性(34)、女子大学生(20)、男児(5)の3人が全治約2週間のやけどを負った。薬剤師は「しっかり確認しないで消毒薬を小分けした」と供述しているという。

 女子大学生の母親(45)は「娘は今も首などにやけどの跡が残ったまま。薬剤師から一度も謝罪はなく、病院も誠意が見られない。憤りを感じている」と話した。同院は「今後の司法判断を待って関係者の処分を検討する」としている。【古関俊樹、加藤隆寛】

毎日新聞 2008年9月8日 東京夕刊

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