大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕され、不起訴処分(起訴猶予)の見通しのため8日、東京地検から釈放されたロシア国籍の元若ノ鵬(20)=本名ガグロエフ・ソスラン=は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「大変なことをしてすみませんでした」と謝罪した。大麻使用は「1人でやった」と強調した上、露鵬と白露山の関与については「2人ともまじめな力士。自分が一番悪い」と述べ、否定した。
羽織はかま姿で、髪はまげを結わずに乱れたままで会見場に現れた元若ノ鵬は冒頭、「相撲協会、すいませんでした。北の湖親方、すいませんでした。間垣親方、すいませんでした。日本の皆さん、すいませんでした」と頭を下げて謝罪。「相撲を取りたい」と、相撲界復帰への強い思いを訴えた。同席した弁護士は、過去に横綱が拳銃(けんじゅう)所持でけん責となった事件などの相撲協会の処分例を挙げて「解雇は厳しい」と述べ、解雇処分への法的措置を示唆した。
元若ノ鵬は大麻を14歳のときロシアで初めて吸ったとし、関取になってロシアに帰国した際に再び吸引。日本では今回が初めてだったとした。違法であることは知っていたが、「頭を下げたら許されると思っていた。クビになるとは」と認識の甘さを認めた。
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