「こうのとりのゆりかご」の検証会議の中間報告について説明する柏女霊峰座長=県庁
親が育てられない新生児を匿名で引き受けるため、熊本市の慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」の名で運営している赤ちゃんポストに、外国人の両親や祖父母が子どもを預けていたことが8日、熊本県の検証会議がまとめた中間報告で明らかになった。
「ゆりかご」には昨年5月〜今年3月に17人が預けられた。中間報告によると、身元がわかった10人のうち、母親が1人で来たとみられるのは2割。両親が在日外国人だったり、祖父母や男性が預けたりした例があるという。「妊娠したが子どもを育てられない」などと事前に児童相談所に相談していたものの、出産後は「ゆりかご」に預けた人も複数いたという。
出産場所がわかった人のうち医療機関を受診していたのは7割。3割は自宅や車中で独りで出産していた。