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2008-01-02

「勝守」、意外なご利益

神社に初詣に行った人の中には、お守りを買うという人も多い。交通安全や縁結び、さらには安産祈願などいろいろなお守りが売られているが、佐賀・鹿島市にある祐徳稲荷神社で販売されている勝利のお守り「勝守」が最近人気を呼んでいる。この勝守、中にはまとめ買いをする人もいるという参拝客もいて、静かな人気を呼んでいるという。
 この人気に火を付けたのは、昨年11月中旬に「週刊文春」で掲載されたコラムニスト李啓充氏の「大リーグファン養成コラム」である。それによれば、今から4年前に鹿島市在住で織田信長の末弟である織田有楽斎の直径子孫にあたる医師の織田正道氏が病院視察で米国ボストンを訪問した際、ある日本食レストランに入った。この時地元ボストン・レッドソックスがリーグチャンピオンシップでニューヨーク・ヤンキースに3連敗して絶体絶命のピンチで店主も常連客も意気消沈だった。
 そこで、織田氏は「日本から霊験あらたかなお守りを持ってきた」と10個ばかり勝守を店主らに配るとあら不思議、ボソックスは4連勝して逆転でリーグ優勝を果たしたばかりか、ワールドシリーズでもセントルイス・カージナルスをストレートの4連勝で下して86年ぶりの制覇を成し遂げ、以来織田氏はその店の食費が無料になったという。そして今季はこのコラムを書いた李氏がシーズン途中からピンチになると勝守に手を当てて祈る縁起担ぎをしたところ、またも優勝にご利益があったという(ただし、李氏は岡島秀樹がワールドシリーズ第3戦で本塁打を打たれ、この縁起担ぎをしようと自室に勝守を取りに走った際にひざを痛めるという「副産物」も味わった)。この効果に織田氏は「冗談みたいな話ではあるが、祐徳稲荷の勝守が話題になってうれしい」と喜んだ事は言うまでもない。
 黒字に赤の刺繍のデザインはボソックスのチームカラーにそっくりであるが、祐徳稲荷では20年前から信者の要望で勝負事にご利益があるようにと販売を始めたという。普段10個ほどの売上のこの勝守、コラムが載った後は多い日には1日約50個が売れ、県外からの問い合わせもあるという。中には歳末商戦の勝利を祈ってまとめ買いする自営業者もいたというが、福岡市内から社内旅行で祐徳稲荷に参拝した50代の男性は「テニス一家なので、まず子どもに配ろうと思う。次の大会で活躍できれば良い」と4個購入していた。
 この正月、参拝客の多い祐徳稲荷である。恐らくこの勝守も飛ぶように売れるであろう。もし参拝に行く機会があれば、1つ購入してみてはいかがであろうか?

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