大阪の食品メーカー「三笠フーズ」が農薬やカビを含んだ輸入米を食用と偽って転売していた問題で、新たに、汚染された米700トンが正規米に2割程度混ぜられ、販売されていたことがわかりました。
これは三笠フーズが8日朝の会見で明らかにしたもので、過去10年間にわたってカビが生えるなどした汚染米のうち、工業用のうるち米およそ700トンをベトナムやタイ産などの正規の食用の加工米に混ぜて販売していたとのことです。
混入率は1割から2割程度だったとのことで、仕入れ値の安い事故米を混ぜることで利益を得るためだったなどと説明しました。
「5、6年前が10年ということになれば、そのときの数量はまだつかめてませんから、もっと多くなる可能性はあると思います。ブレンドというほどいいもんじゃないんですけど、ただ混ぜこんでという形ですけども、やっていると」(三笠フーズ、古谷幸作財務担当)
また、福岡県の食品加工会社でメタミドホスに汚染された米およそ50トンが見つかりましたが、これについては、三笠フーズ自らが工業用の袋から食用の袋に詰め替えるなど偽装工作をしていたことも認めました。(08日11:44)