今月末で「診療休止」になる銚子市立総合病院に代わる「銚子市民病院」(仮称)開設を同市に提案している「銚子薬剤師会」(佐藤雅宏代表、45人)は7日から市民に出資の呼びかけを始めた。
「銚子市民病院」構想は、市財政に負担をかけない市民出資による病院を目指すもので同会員や医師、看護師ら140人の共同提案。市側は「提案協議に応じる」としているが、同会ではより具体的に出資について示す必要があるとして目標額を1億円として「出資募集」を始めた。市内の薬局や薬店に置かれた仮申込書で1口1万円で12日までに受け付ける。
同薬剤師会は「『市民融資・寄付』仮申込のお願い~銚子市民病院(仮称)開設に向けて~」のタイトルで7日付の新聞に折り込みチラシを入れ、医師、看護師のスタッフや診療科、病床など現病院施設を利用して10月1日に「銚子市民病院」を開設するという提案趣旨などを示して出資を呼びかけたうえで、「(仮申し込みで)目標額に達しない時や市との協議が不調に終わった時は本番の募集は中止する」としている。
佐藤代表は「時間がないが、市民の医療不安を解消するために早期開設が目標だ」と、市民に協力を呼びかけている。【新沼章】
毎日新聞 2008年9月8日 地方版