汚染米ほぼ全量不正転売か 三笠フーズ、食用に米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が農薬メタミドホスとカビ毒アフラトキシンに汚染され、既に販売された米のほぼ全量に当たる約350トンを食用に不正転売した疑いがあることが7日、分かった。 同社の財務担当者によると、佐賀県の工業用のりメーカーに、この約350トンを帳簿上、販売していたことが判明。しかし約50トンが福岡県の食品加工会社の倉庫で見つかり、担当者は「全量が(食用に)転売された疑いが強いと言わざるを得ない」と話した。 財務担当者によると、福岡農政事務所が8月29日、食品加工会社の倉庫で汚染米を発見。約30キロの袋入りで、袋の表示から三笠フーズが販売したものと分かった。米は、三笠フーズが売った汚染米のほとんどを占める、メタミドホスに汚染された「もち米」だった。 担当者は、三笠フーズが出荷前に汚染米の検査をしていたことを指摘し「のり用であれば、安全確認の検査は必要ない。全量転売の疑いが強い」と説明。「このメーカーを通じて汚染米が動いている可能性がある」「架空会社が入っていたのではないか」とも指摘した。汚染米があった福岡県の食品加工会社については「正規の食用米と信じて買ったと思う」と話した。
【共同通信】
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)
関連記事を取得中...