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事故米転売:芋焼酎「薩摩宝山」30万本回収

 米卸加工会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米の転売問題で、鹿児島県日置市の焼酎メーカー「西酒造」(西陽一郎社長)が醸造する芋焼酎「薩摩宝山」の原料に事故米が使われていたことが分かった。同社は8日、6月13日~8月22日に瓶詰めした約30万本の自主回収を始めた。損失額は少なくとも3億円にのぼるという。同社は「今後は、卸売業者を厳格に選ぶなどの対策を取りたい」と話した。

 同社によると、今年3月に大阪府内の米卸業者から仕入れた原料米数百トンの中に事故米が混ざっていた。すべて「薩摩宝山」の原料として使い、「吉兆宝山」など他の8銘柄には使用していないという。工場内に残った原酒約30万本分の出荷は8日に停止した。県内外の取引先に対し、経緯を説明する文書を配布した。

 同社は「私たちもある意味被害者。三笠フーズには憤りの思いでいっぱい。事故米の流通を把握していなかった農水省にも抗議したい」と話した。【福岡静哉】

毎日新聞 2008年9月8日 12時00分(最終更新 9月8日 13時45分)

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