ＪＲ貨物の居眠り運転士を書類送検　後続列車に接近

　静岡県警島田署などは８日、貨物列車を運転中居眠りし、後続の列車に接近させたとして、業務上過失往来危険容疑で、ＪＲ貨物の元運転士の男（５４）＝同県袋井市＝を書類送検した。

　調べでは、元運転士は昨年８月８日午前２時１０分ごろ、宇都宮から大阪へ向かう貨物列車を運転中に居眠りしたため、静岡県島田市金谷のＪＲ東海道線の上り坂で列車を停止、約５００メートル後退させ、後続の寝台急行列車に約２４０メートルまで接近させた疑い。

　元運転士が途中で気付き、ブレーキをかけたため、衝突は免れた。

　元運転士は同署の調べに、乗車前に約五時間仮眠を取ったと供述しているが、ＪＲ貨物東海支社の調査には「寝苦しかった」と話していた。同支社は昨年１０月、元運転士を出勤停止３０日の懲戒処分にし、関連会社に出向させた。