三笠フーズ事故米食用転売問題 農水省、事故米の購入業者16社を一斉点検へ
大阪のコメ加工販売会社「三笠フーズ」が、カビや残留農薬に汚染された、いわゆる「事故米」を食用に転売していた問題で、この会社は、政府が売却した事故米全体のおよそ4分の1を仕入れていたことがわかった。
三笠フーズは6日、カビや残留農薬に汚染された事故米を食用に転売していたことを認め、謝罪した。
三笠フーズの冬木三男社長は「わたしが指示したことには、間違いございません」と謝罪した。
農林水産省によると、過去5年間に政府が売却した事故米の合計は、7,401トン。
このうち、三笠フーズが仕入れていたのは1,779トンと、全体のおよそ4分の1にのぼることがわかった。
農水省では、三笠フーズが、これらがすべてを食用と偽って販売しようとしていた可能性もあるとみて調べている。
7日午後、三笠フーズの社員は「食用に向かない、あまり適切でない量の分を処理されているとは思うんですけど。その辺は逆に、疑問ではあるんですよ」と話した。
また農水省は、業者が事故米を用途通り使用しているか、今後、抜き打ち検査なども含めて検査方法の見直しを検討していくとともに、8日以降、事故米の購入業者16社に対する一斉点検を行うことにしている。
(09/07 18:53)