最終更新: 2008/09/08 08:23

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食品加工会社「三笠フーズ」、非食品用に売却された事故米を加工食品に回す

食品加工会社「三笠フーズ」、非食品用に売却された事故米を加工食品に回す
大阪市の食品加工会社「三笠フーズ」が、農水省から非食品用に使うことを条件に売却された事故米を加工食品に回していたことがわかった。その一部には「毒ギョーザ事件」で検出されたメタミドホスが含まれていた。
中国毒ギョーザ事件で検出されたメタミドホスが混入したコメが、食品の原料に使用されていた可能性があることがわかった。
三笠フーズの古谷幸作財務担当は「(ちゃんと説明してください)わたしは責任あるものじゃないので、(発表された)内容しかわからない」と困惑した様子で取材に応じた。
三笠フーズは本来、食用にしてはならないコメを全国に転売していた。
そのコメの一部からは、残留農薬のメタミドホスが検出されていた。
輸入米のうち、カビや残留農薬などで食べることができないものは、事故米として、食品としては流通しないよう処理される。
中国からの輸入米のうち、メタミドホスが検出された事故米およそ800トンも、農水省は、工業用のりなど、非食品用に使うことを条件に、三笠フーズに売却していた。
これがせんべいなどの食品加工に回されていたという。
三笠フーズの古谷幸作財務担当は「(混入は故意に?)それは何とも言えない。そういう解釈はできるかもしれない」と話した。
さらに、ベトナムから輸入されたコメには、ダイオキシンの10倍の毒性があるという「アフラトキシンB1」が検出されていたが、これが焼酎に転用されていたという。
三笠フーズの古谷幸作財務担当は「工業用原料の中に混入した。混入させたと言った方がいいですね。(誰の判断で?)現場の方で行ったと。(現場というのは?)九州の工場ですね」と話した。
農水省では、自主回収を要請するとともに、流通ルートの特定を急ぐことにしている。

(09/05 18:32 テレビ西日本)


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