大阪の食品メーカー「三笠フーズ」が農薬やカビを含んだ輸入米を食用と偽って転売していた問題で、社長が会見で「自らの指示だった」と認めました。
「お詫び申し上げます。私の方から指示をしまして」(三笠フーズ 冬木三男 社長)
三笠フーズの冬木社長は会見で、毒性の強い農薬のメタミドホスや発ガン性の高いカビが検出された「事故米」を自らの指示で食用として転売していたことを認め、陳謝しました。
三笠フーズによりますと、不正な転売は5、6年前からで、一部は焼酎や菓子などの原料として使用されたということですが、その際、本来1キロ、17円程度の事故米を、50円から70円で販売していたということです。また、帳簿の記録も改ざんされていました。
「会社の経営も厳しかったものですから、つい」(三笠フーズ 冬木三男 社長)
自らの指示を認めた冬木社長ですが、不正転売については、買収した九州の工場側から提案されたといいます。
「(事故米を)使いましょうというよりも、あくまでも原価計算を算出」(「三笠フーズ」営業課長)
三笠フーズは事故米や加工品の回収を進めていますが、農水省は食品衛生法違反の疑いで刑事告発する方針です。(07日0:49)