小沢氏、無投票３選確定へ　民主代表選

　小沢一郎民主党代表の任期満了に伴う同党代表選は８日、告示される。小沢氏のほかに立候補の動きはなく、小沢氏の無投票３選が決まるのは確実だ。２１日の臨時党大会で３選が正式に決まる。任期は２年間。

　小沢氏は７日、宇都宮市内で開かれた同党衆院議員の会合で、「私は十数年前に自民党を離党して細川護煕政権を樹立したが短期間で終わった。自分自身の責任を感じながら今度こそ皆さんの力を借りて国民のための政権を作る決意を新たにしている」と聴衆に訴えた。次期衆院選に勝利し、民主党基軸の政権を樹立する意欲を示したものだ。

　小沢氏は衆院選の時期について「（今月下旬に）臨時国会が召集されてから、ほとんど間を置かずに衆院の解散・総選挙になるだろう」と予測した。

　また、自民党側が民主党の政策には財源の裏付けがないと批判していることについて、「自民党は無駄遣いを続けることを前提にカネがないと言っている。私たちは役所の利益や無駄遣いを排除し、血税を国民のために集中して使う」と反論した。

　民主党の山岡賢次国対委員長は同じ会合で、自民党総裁選を「自民党の、自民党による、自民党のための小泉劇場第２幕を、衆院選のためだけにやっている。国民はもうだまされないだろう」と批判。衆院選の投票日について「１０月２６日から１１月９日までの間に行われるのではないか」との見通しを示した。