農薬に汚染された「事故米」を食用に転売していた問題で、米粉加工業者、三笠フーズ(大阪市)の冬木三男社長は6日午前に記者会見し、「経営環境が厳しかった。現場から相談を受け、5、6年前から私が指示したことに間違いない。すべて私の責任」と述べ、トップである自身の関与を認めた。
毒性のある農薬、メタミドホスが検出された事故米は焼酎メーカーや製粉メーカーに転売していたことも認めた。ただ「農水省に書類を持って行っており(転売先の)具体名は私からは申し上げられない」と述べた。「取引先には事故米であることをまったく知らせず転売した」と言い、今後、説明や謝罪する意向を示した。
冬木社長は「現在、商品の回収などに全力を挙げている。メドがついたら事業継続や自分の進退について検討する」と、何らかの責任の取り方を示すことを示唆した。
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