敵地でG大阪のお株を奪う得点力を効果的な時間帯で見せた。前半3分に21歳の山本真が約30メートルのシュートを決めて先制。すぐに追いつかれたが、後半1分にはゴール前でパスを受けた枝村が冷静に決めて勝ち越した。
後半10分にもダメ押し点を決めた21歳の枝村は「アウェーだからもっときついかと思った」と話した。北京五輪で出場機会のなかったGK山本海ら若手中心の選手たちは豊富な運動量で、恐れることなく立ち向かった。
12年前の栄冠を知る伊東は「出た選手が持ち味を出せたし、チーム全員の力で勝ち進んできた」と言う。96年の優勝時はベテランFWとして、決勝でゴールも決めている長谷川監督は「12年ぶりといっても、最後に勝たなきゃ意味がない」と力を込めた。