初診加算料引き上げ 南相馬市総合病院市立病院の常勤医師が大幅に不足している福島県南相馬市は5日、総合病院(原町区)で紹介状を持たずに受診した患者の初診にかかる加算料を現行の400円(税抜き)から1500円(同)に引き上げる方針を示した。加算料の増額で、かかりつけ医の受診促進や民間医療機関との役割の明確化、市立病院勤務医の業務量軽減を狙う。救急は対象外。関連条例改正案を市議会9月定例会に提案し、12月1日から実施したい考え。 市は「改正後の加算料は他の同規模病院と同じレベル。市立病院と地域の民間医療機関が持つ医療資源を有効に活用するための措置」と説明している。これまでの400円は県内の公立病院で最低レベルだった。 このほか、市は勤務医の時間外手当や退職手当などを拡充する条例改正案も提案する。常勤医の待遇を県内公立病院の中でも上位に改善することで、医師の確保と定着を目指したいとしている。
2008年09月06日土曜日
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