大野病院事件で無罪 産婦人科医が来月にも復帰

 福島県立大野病院で帝王切開中に女性患者を失血死させたとして業務上過失致死罪などに問われ、福島地裁で無罪判決が確定した産婦人科の加藤克彦医師(40)が、10月にも県内の医療現場に復帰する見通しであることが5日、分かった。

 加藤医師は起訴後、地方公務員法の規定で休職となっていたが、4日の無罪確定で復職扱いとなった。主任弁護人の平岩敬一弁護士によると、加藤医師は5日、復職の辞令を受け、県病院局側と今後の対応について協議した。ほかの複数の医療機関からも誘いがあるといい、勤務先はまだ決まっていない。

 加藤医師は「(無罪確定で)やっと現場に戻れる」とほっとした様子で話したという。
 加藤医師は2004年、癒着胎盤の剥離(はくり)を続けた判断ミスから女性を死亡させたとして、06年、福島県警に逮捕され、起訴された。8月20日の地裁判決は加藤医師の過失を否定して無罪を言い渡した。
2008年09月06日土曜日

福島

社会



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