フィリピンへコメ援助 政府保有の輸入米20万トン農林水産省は19日、米国などから輸入し、政府が保有しているコメ約20万トンをフィリピンへの援助に使うことを明らかにした。白須敏朗事務次官は記者会見で「フィリピンから支援の要請があり、前向きに検討したい」と説明した。フィリピン以外の国からも要請があれば、支援を検討する見通しだ。 世界的に農産物の価格が高騰する中、フィリピンはコメの確保が困難になっている。無償で援助するか、貸与するか、国際相場並みの価格で譲渡するか、など詳細は今後詰める。 農水省によると、フィリピンのコメの消費量は年約1200万トンで、うち200万トンを輸入に頼っている。 日本はウルグアイ・ラウンド合意に基づき、義務的な最低輸入量(ミニマムアクセス)として年約77万トンを輸入。昨年10月末時点の在庫は152万トンで、この一部を援助に活用する。 日本の輸入米は約半分が米国産。米国は基本的に日本国内で消費するよう求めているが、今回は特例として援助に使うことを容認する姿勢だ。
【共同通信】
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