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赤ちゃんをぐっすり眠らせるために… 「睡眠表」付け 家族で早寝を (2/2ページ)
「夜遅く寝ているにもかかわらず、朝早く起こされると、必要な睡眠時間が取れずに無理が生じる。この無理が、脳に悪影響を与え、体の不調にも現れてくる」と注意を呼びかける。
脳の働きを守るために睡眠が必要なのに、睡眠不足が続くと睡眠障害になり、さまざまな不調が生じる危険性がある。幼児期なら成長や発育に影響を及ぼし、発達の遅れや、落ち着きがない、活発に遊ばない、などの症状が出てくる。夜中に何度も起きる、一回起きると30分以上寝付けないのも睡眠障害の一つの症状だ。
三池医師は「子供は家族の生活パターンに影響を受ける」ときっぱり。明るい昼間にしっかりと遊んで、夜は興奮させないで夜9時ごろまでに部屋の照明を消し、家族全員で布団に入るなど努力してほしいという。必要な睡眠時間は個人差が大きいが、乳幼児の場合は、夜は9〜10時間ほど、さらに昼寝を2時間ほどするとよいようだ。
乳幼児期に早寝早起きの習慣がついていても、油断はできない。小中学生になってから受験で遅寝になると、睡眠・覚醒のリズムが狂ってしまう。脳の記憶などをつかさどる部分などの機能が落ちて、長時間勉強しているのに成績はどんどん落ちる、やる気がなくなる、不登校になるなどの問題が出てくることもある。
三池医師は「睡眠障害は、いつでも発症します。リズムを保持するためにはメンテナンスが必要です」と話している。