ニュース: 生活 RSS feed
赤ちゃんをぐっすり眠らせるために… 「睡眠表」付け 家族で早寝を (1/2ページ)
なかなか寝てくれない、夜中に何度も起きるなど、子供の睡眠に関する悩みは多い。どうしたらぐっすりと眠れて、気持ちよく起きられるのだろうか。兵庫県立リハビリテーション中央病院「子どもの睡眠と発達医療センター」のセンター長、三池輝久センター医師は、子供の睡眠時間が足りているかを知る方法として、「睡眠表」を付けることをすすめている。(武部由香里)
三池医師が提案している「睡眠表」は、24時間分の横長の帯の上に、寝ている時間を塗りつぶしていくだけ。親も一緒に2週間分付けてみると、子供の状況が分かりやすい。
「まずは睡眠表を付けて、子供の遅寝や、土日は遅起きして平日は睡眠不足になっていることなどに気づけば、家族で協力して次の2週間は少し早寝をするように心がけてください」とアドバイスする。
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜に関係なく眠っているように見える。それが「3、4カ月ぐらいになると、夜は長く寝て、昼間は起きている時間が長くなる」という。毎日、決まった時間に自然と眠くなり、朝すっきりと自然に目が覚めるのが理想的だ。ところが、こうした睡眠のリズムが作れない子供たちが今増えているという。
睡眠・覚醒(かくせい)リズムが確立できない理由として最も多いのが、親の就寝時間が遅いことだ。父親の帰宅が遅いにもかかわらず父親と一緒に入浴するために毎日、寝る時間は午前0時を過ぎたり、共働き家庭でどうしても布団に入るのが午後10時以降になったりする子供もいるだろう。
朝、いつまでも寝ていられるのなら、遅寝遅起きでそれなりのリズムができているといえるが、遅起きは子供が幼稚園などに通うなど集団生活を営み始めると同時に、できなくなる。