「自殺予防シンポジウムINとっとり」(県など主催)が6日、鳥取市のとりぎん文化会館であった。10~16日の自殺予防週間に合わせて開催され、「自殺予防」や「いのち」をテーマに講演やパネル討論が行われた。
講演で秋田市の笠松病院の稲村茂院長は、自殺率が日本一高い秋田県の取り組みを紹介。「自殺を食い止めるには、悩みを語り合える関係を作るのが重要。行政や病院だけの力では無理なところもあり、マスコミの力も借りて自殺防止に取り組んでいる」と体験談を交えながら話した。
岡山市から来た病院勤務の井上恵子さん(54)は「人と人との触れ合いを大切にして患者さんの心もケアしていきたい」と話していた。【遠藤浩二】
毎日新聞 2008年9月7日 地方版